Empleh
世界中に普及したナノマシン技術によって魂を逆行させ、死者蘇生を実現しようと試みた。けれど、出来上がったのは、欠損した魂を逆行させながらも肉体は順行を保っている中途半端な生者だった。彼らに噛まれると、魂を逆行させるナノマシンプログラムに感染し、まともに生きることも真っ当に死ぬこともできなくなってしまう。
その歪な存在は“ゾンビ”と呼ばれた。我々は感染爆発を封じ込めようと努力したが、結局すべては無駄に終わった。それでもどうにかすべく研究を続け、私は回収されたテープの1つに、奇妙な音を発見する。
「……?」
私はそれをもう一度聞こうと巻き戻し、
───。
言葉を、聞いた。
……ああ。
私たちは、なんてことを。
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