18.うぅ~…

うぅ~‥‥うぅ~…。

うぅぅぅ…帰る。

「もう、まだ唸ってんの?」

うぅ~~…

ううううううう!

「はいはい!睨まないの!可愛い顔が台無しだよ。」

うるしゃい…。

僕をちゅ~るでハメたくせに…。


そう…。

今から1時間前の僕は罠にハマったんだ。

君の「病院」っていうキーワードで察した僕は

ママと君の大振りな動きを華麗に避けて

秘密基地に逃げ込んだ

ふふっ…僕より遅い2人に捕まる訳ないんだ!

そう思って息を潜めてたんだ。

2人の足音と声が遠ざかっていく

やはり僕は天才…。

ママと君を欺く天才なんだ!

なのに‥‥。


ずるい…。

ちゅ~るのタラバガニ味なんて‥‥。

そんなの誰だって…。

僕じゃなくたって…

食いつくにきまってるだろう!!

あぁ!悔しい!

ママまでニヤニヤしてた…。


うぅうううぅぅぅぅ!

「なんであたしだけ睨むのよ…ママもでしょ!」

ちゅ~るを持ってたのは君だろ!

主犯は君なんだ…。

うううううぅぅぅう~!

「次の方どうぞ、お入りください!‥…ちゃ~ん!」

うびゃっ!

ぼぼぼっぼくじゃない!

僕はよばれてない!

違う人だ!


「あら?今日は早いのね。行きましょうか!」

やっ!やだ!

行かない!僕はいかないぞ!

うぅ~……!

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