12》♣︎愛称はウッピィ♣︎

 檻の中で暴れているうさリスを、トウマは苦笑しながら見ていた。


 そしてクリオネアは檻を覗くなり、


「ウザピリウス。怒ってる理由は分かるのだけど。ほどほどにしないと怪我するわよ」


 そう言われウザピリウスは静止し気持ちを落ちつかせた。


「ごめん、クリオネア。だけど、あんなに苦労ひてして計画立てて、やっとひっぽしっぽつかめほうだったそうだったのに……」


「そうね。でも、この計画は失敗したけど。収穫もあったわ」


 クリオネアがそう言うとウザピリウスは不思議に思い首を傾げ、


ほれはそれはどういう事なのでふかですか?」


 ウザピリウスがそう聞くと、クリオネアはその事について説明した。


「なるほど、このトウマが、ほうへきのゆうひゃはま宝石の勇者さまで、この件をうちといっひょにひらべる一緒に調べるって事なのでふねですね


「そういう事。それとトウマが、ウザピリウスを譲って欲しいっていうんだけど、もちろん大丈夫よね」


「うちは別に構いまへんがませんがほうなるとそうなると長旅になるのでふよねですよね


「そうなるわね。何か気になる事でもあるのかしら?」


 クリオネアがそう言うとウザピリウスは悩んだ後、トウマの方を向き、


「あるのはあるのでふがですが。……このトウマが、うちのごひゅびんはまご主人様になるのでふよねですよね?」


 そう言うとウザピリウスは、トウマをじーっと見た後、不機嫌な顔になった。


 そうトウマが腹を抱えながら下を向き、涙を浮かべ笑いを堪えているのが分かったからだ。


「ムカっ!ひんけんな真剣なはなひを話をひているのにしているのに、何で笑いを堪えているのでふかですか!!」


「あっ!ごめん。あまりにも話し方が……。でも、何でそういう話し方なんだ?」


「ああ、その事ね。それについては、あたしが説明するわね」


 そう言いクリオネアはウザピリウスの事を話した。


「……そういう事か。他の喋る、うさリスと違い、産まれた時に何らかの障害がおき、さ行とザ行の発音が悪くなって、は行とば行の発音になる」


「そして、あたしが昔、闇取引の現場をおさえ動物たちを助けた時、このウザピリウスを見つけペットにした。ん〜でも、今となっては仲間ね」


 そう言うとクリオネアは、ウザピリウスに視線を向けた。


「はい、うちはあの時の事はわふれまへん忘れません。それに、この名前もクリオネアがほの時その時に付けてくれまひたくれました


「そっか、ウザピリウスって名前。クリオネアさんがつけたのかぁ」


「そういえば、そうだったわねぇ。……それはそうとウザピリウス大丈夫なのよね?」


 クリオネアがそう言うとウザピリウスは頷き、


「勿論でふです。クリオネアと別れるのは、はびひい寂しいけど。なべか何故か、このままトウマを、1人で旅をはへるさせるのは危ないような気がひまふしますので」


「確かにそうね。トウマそういう事だから、ウザピリウスの事よろしくねぇ」


「ん~今の話を聞いてたけど、本当にいいのかなぁ」


 そう言いトウマは申し訳なさそうな面持ちになった。


「あたしとウザピリウスの事を気にしてるなら大丈夫よ」


「うちもだいびょうぶでふ大丈夫です。トウマの方がひんぱいでふから心配ですから


「そうかぁ。じゃウザピリウス改めてよろしく!ん~そうなると、そのままの名前で呼ぶのやだし。……ウッピィって呼んでもいいかな?」


 そう言われウザピリウスはクリオネアに視線を向け、


どうひまひょうどうしましょう?」


「ウザピリウスがいいなら問題ないんじゃないかな」


「うん、ほうだねそうだね。トウマ、じゃこれからウバピリウスウザピリウスではなく、ウッピィって呼んでくだはいください


 そうウザピリウスが言うとトウマはニコっと笑い頷いた。


 その後クリオネアはウザピリウスを檻から出し、これからの行動をトウマを交え話し合った。

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