ある魔女の場合/ろじ
作品名:ある魔女の場合
作者名:ろじ
性癖:首こそ宝
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054939550397
大公爵である光の精霊と隠し事をしている魔女の夫婦の結婚記念日パーティー前夜のドタバタ劇。
初っ端から泣いて縋り付くドレスの女性という中々にレベルの高い性癖描写から始まり、流れる様にそのすがりつかれているのは大公爵で光の精霊でそそっかしい魔女と結婚していて、この二人はどちらも人外なカップルという事が分かります。この時点で既に性癖が漏れ出しており、提示された『首こそ宝』という性癖に期待が持てます。
そして始まる妻の告白と長文による首狩りについての素晴らしさの説明。彼女にとってはお金持ちの人間の女性が宝石に向ける感情と自分が首狩りに向ける感情は同じなんですね。流石に大公爵の妻がそんな嗜好をしているとバレたらやばいとは分かっているけど止められない。寧ろ続ける為に条件をくれと迫る。その確執はイエス。汝、欲望に忠実に生きるべし。
旦那も旦那で本当に妻を愛しているみたいで、大公爵としての立場は守りながら妻の要望に応える提案をします。その方法でいいなら最初から打ち明けとけよって思うのですが、そこは乙女心なんでしょうね。魔女と言えど女の子。首狩りが好きなだけ。最後は首を飾る塔まで建てちゃって大満足。
しかし、処刑担当になる以前の首狩りについてはいいんですかね…まあ、大公爵がいいんならいいんでしょう。
短いながらも性癖がギュっと詰まった作品で、楽しくあっさり読める絵本みたいな作品でした。
二人は末長く幸せに暮らしてる欲しいですね。不老不死な訳ですし。
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