第199話 2020年の二月? (29)
と、言うか?
山田瞬自身の周りにいる者達に聞こえるように告げたのだ。
でッ、告げ終えても。国や各都道府県の知事や市長などの行政への取り組み……。
それに対して気落ち、落胆を始めだした彼の口は? 未だ閉じようとはしないのだ。
まあ、こんな感じでね?
「じゃ~? 大島のオジサン? 国や各都道府県の知事や市町村長などは? 僕達国民をある『一部の者達』の利益の為に見捨てたと言うことになると言うことだよね?」と。
山田瞬は? 大島のオジサンへと愚痴でも漏らすような物言いで訊ねるのだよ。
するとさ? 大島のオジサンは、山田瞬の問いかけに対して?
「ん? あああ~。そうだね~。山田君……。う~ん、でもさ? 山田君? 外国の観光客から利益を得ているのは、『一部の人達』だけではないよ? その人達にも会社があり社員、従業員……。そして? 家族がいるのだから。その人達に関連……だけではないね? 観光事業に関連する企業や僕達のような個人商店や業者たちもみな、利益を得ている……。だって~? 山田君にしても? 観光客が? 自動車や観光バスで、この五味の市へと遊びに……。そして? 買い物をしてくれないと、売り上げが上がらないし。商いができなくなるから困るだろう?」と。
大島のオジサンは、気落ち……。落胆している山田瞬へと問いかけるように告げるのだよ。
でッ、それを聞いた山田瞬はと言うと?
「た、確かに……。確かに、大島のオジサンの言う通りかも知れませんが……。それでも? それでも……?」と。
国や各都道府県の知事や市町村長への不満が中々収まり切れない山田瞬なのだ。
◇◇◇◇◇
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