第166話 他国で起きている恐ろしい出来事……?(35)

 するとさぁ~? 大島のオジサンは~? 『ニヤリ』と微笑……。たぬきの御老体からの質問に対して彼は? 深く思案をする訳でもなく、直ぐに自身の唇を開いて。


「竹輪のおじさん~? 多分~? 僕が思うのには~? 北海道辺りからではないかな~? と思う……」と。


 大島のオジサンは、たぬきの御老体へと言葉を返すのだよ。


 でッ、それを聞いた──たぬきの御老体はと言うと?


 今度は大島のオジサンへと「大島~? 何故だ~?」と、声を大にして叫びながら訊ねる。


 と、言うか~? 彼自身……。


 そう~? 彼自身は? 常日頃から声色が高く大きいと定評がある物の怪おたぬきさまだから~。坪田御老体自身は~? そんなにも声を大にして叫んでいるつもりはないかも知れないのだ~?


 まあ、そんな~? 特殊な声色を持つたぬきの御老体が大島のオジサンへと『謎のウイルスが、何処の都道府県から流行り始めるのだ?』と、訊ねれば? 大島のオジサンは……ではなく~?


「もしかして~? 大島のオジサンは~? 札幌雪祭りがあるから~。北海道から~? 謎のウイルス流行り始めるのではないか~? と、思っているの~?」



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