第65話 2020年の初売り(2)

 だから冬の朝で、未だ辺りが薄暗くても、何の違和感もなく作業もできるし。今のように牡蠣が旬な時期ならば~。


 朝も早い六時ぐらいでも、数は少ないがお客さま達も、五味の市の駐車場スペース内や店内をウロウロと歩き、何か良い物はないか? と、探索をされているので。筆者は尚更朝が早いから防犯的には良くないのでは~? と、違和感を覚えたことが一度もないくらい。


 冬の味覚の牡蠣が始まれば、岡山県備前市日生町にある五味の市周辺は、朝早くから慌ただしいのだ。


 まあ、そんな様子の五味の市の店頭──。自身がいつも販売をおこなうブースの店先に愛車であるスクラムを停止した山田瞬なのだが?


 先程我らが見ていた通りで、スクラムの扉を開け──!


 そして『ガン~!』と、扉を閉めると──!


「おはよう~。ございます~」


 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る