絶望
あれから1年が経ったが俺はまだ想いを告げられて居ない。
飛鳥の好きな人もわからないままだ
これで告白して振られたらこの関係が崩れてもう一緒に入れないと思うと辛い。
飛鳥に彼氏ができても辛い。
俺ってヘタレってやつなのかな…
俺のこんな想いとはよそに今日も今日とて飛鳥は俺のベットの上で漫画を読んでいる
脚をプランプラン揺らしながら
放課後そのままうちに来ているから制服のままだ、まー何が言いたいかと言いますと今スカートなんですっ!
あと少しで見えそうなんだけど…クソっ
ビクッ
「あっねぇーあっくん相談したい事が…ん?どうかした?」
「い、いや、何もしてないよ!」
「それで相談って?」
あっぶねぇめちゃくそビビったぁぁぁ
「あ、えっとその絶対誰にも言わないで欲しいの」
「あぁわかった」
こ、これは彼氏できました的な報告なのでは
このあと思いもよらないことが聞こえてきた
「わ、わたしその好きな人が居るんだけど、
ゴクリ
その人と付き合っても無いのにエッチしちゃったんだけどどうしたらいいかなっ?」
「ッッ!!」
「付き合いたいんだけどさっちょっとどうしたらいいか分からなくなっちゃって」
「私の好きな人には好きな人がいてね…」
胃がキリキリ、頭がガンガン話したくても声がでずどんどん痛みが増していく
飛鳥の言ってる意味も分からない
付き合って無いのにヤッた?しかもそいつには好きな人がいる…もう訳が分からない
「他に好きな人がいるのに飛鳥に手を出したのか?」
「あ、いやその人は悪くないの!私が振り向いて欲しくて誘惑し過ぎたのが原因なの…」
おれも誘惑されてぇ〜なんて感情は沸いて来ず憎悪だけが増していく
俺は俺だったら飛鳥以外に誘惑されても絶対にヤらないっ
唇からは血の味がした、目からは今にでも血しぶきを上げそうなほどにあつくなっていく
「てかさっきからあっくん顔色悪いよ?体調優れない?」
あ、駄目だ今だけは耐えなければ…
「あ、あぁちょっと今日朝から体調悪くてな」
「今日はその相談に乗ってあげられなさそうだごめんな」
飛鳥は首を横にふり心配そうな顔をしてくれた
「全然大丈夫だよ!そんなことよりあっくんの体調の方が大事だよ!」
「ありがとう、今日はもう休もうと思うから帰ってくれ」
「え、でも看病とかするよ?」
「いや、大丈夫だから多分休んだら治るから」
「そこまで言うならわかった、今日は帰るね」
「悪化したら絶対ラインしてねすぐ行くから!」
「あぁ分かった、じゃまた明日」
「う、うんまた明日」
…………頭とお腹どっちも痛みは引かなし涙は止まらない、もぉ何時間経ったかもわからない今までの飛鳥との思い出が鮮明に蘇ってくる駄目だぜんぜんおさまってくれない
月がもうだいぶ下がっている
少し落ち着いてきたときにはもう夜明けだった
飛鳥には今日は学校休むけど、心配は要らないとだけ送ったら睡魔に襲われて深い眠りについた
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