なんの音? 遊びぃ~

パパスリア

第1話 おとちゃんが鬼

 きゃっきゃ、きゃっきゃ、わいわい、ばたばた。


 朝から元気だなぁ~~~、私にもあんな頃があったのかなぁ~。

 てっ、私がおばあちゃん見たいじゃん。16だし、乙女おとめだから。

 …通学路だから、仕方ないか。

 でも、最近の保育園て、壁が高くて中、全然見えないんだ。


 「トントントン」

 「「 「「 「なんの音」 」」 」」


 「ソーナンスがおでこをたたく音」

 「「 「「 「あー良かった」 」」 」」

 あ~、私も知ってる。今でもこれするんだ。


 「ドンドンドン」

 「「 「「 「なんの音」 」」 」」


 「借金取しゃっきんとりが来た音」

 「「 「「 「きゃぁーーー」 」」 」」きゃっきゃ、どたどた、ばたばた。

 ちょっ、何それ、笑えないよぉーーー。


 「タッチッ」「えーーー、さわってない」

 「タッチしました、背中にさわったもん。次、おとちゃんが鬼」


 「え~~~、もう~、じゃぁ、その次はじんちゃんね」

 「タッチしたら」「ん~~~」

 頑張がんばれぇ~、おとちゃん。


 「トントントン」

 「「 「「 「なんの音」 」」 」」


 私も参加、なんの音。ちょっと急ごう。すたすたすた。

 「え~~~と、…たんじろうが、いのすけに、ぼこぼこにされる音」

 「「 「「 「あー良かった」 」」 」」えーーー。

 良いの、ねぇ、良いのぉ~~~。すたすたすた。振り向いちゃった。

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