第29話 幕間2-2:安っぽいwebメディアの記事
2XXX年5月30日午前7時0分公開
同日午前7時32分削除
削除理由:内容が不謹慎であるため自粛
◆◆◆◆
第10回 最近のゲームのコワい話!
さて、好評につき第10回まで続いたこのコーナーも今回で終わりだ。
最後まで付き合っていただいた読者の皆様には感謝しかない。
そして、今回取り上げるのは近頃、サービス開始2年目にしてにわかに注目を集めるこのゲーム。
『G.O.R.E』
こちらを読者の皆様はご存知だろうか?
西洋系ファンタジーをベースとしながら容赦の無いゴア表現とそのハードコアな仕様からカルト的な人気を誇るVRMMORPG。
だが、実はディレクター兼ゲームデザイナーの森 真司氏が亡くなられているという事実を知る者は少ない。
警察の調べで死因は転落死とのこと。
この記事は彼に冥福を祈った上で、彼の死にまつわる不可解な事実、私個人の愚にもつかぬ考えを述べたゴシップ記事である。
その前提のもと読んでいただきたい。
まずは事件の概要説明。
2XXX年2月13日午前1時、東京都内のホテル、エントランス前にて森真司さんが倒れているのが見つかり、病院へと搬送された。その後搬送先の病院で息を引き取ったという。
滞在していた12階の部屋の窓から転落したと見て警察は捜査。彼には鬱の兆候も見られていた点から自殺の線が疑われ、最終的には仕事によるノイローゼが原因の自殺と結論が下され、この事件は幕を閉じた。
では、森真司さんの死に対し不可解な点を順に挙げていこう。
①部屋に残されていたもの
ある筋からの情報によると部屋には森真司さんのノートPCに加え、その他着替えや日用品等宿泊に必要なもの。さらについ30分前に彼が買ったばかりのコンビニ弁当と飲料水が残されていたとのこと。彼が事件の30分前にコンビニに出掛けたことは監視カメラの映像から確認が取れている。
②監視カメラの故障
森真司さんの宿泊していたホテルの12階廊下の監視カメラはその3日前から故障しており、業者の都合により修理が遅れていたとのこと。
と、探してみれば確認が取れるものだけで、これだけ不可解な点が見つかった。
果たしてこれから自殺する人間が夜食を買いに出掛けるだろうか?
監視カメラの故障と修理の遅れは本当に偶然なのだろうか?
そして、ここから先は私個人の憶測だ。
皆様はこのような都市伝説を聞いたことがあるだろうか?
VR技術の驚異的な発展の陰に多くの非人道的実験があったという話を。
某国の90年代の急速なVR技術の発展の陰には常にこのような黒い話が囁かれていた。
そして我らが日本においても同じようなことが今も行われているのではないかと、私は考える。
例えばVRゲーム業界を取り巻く環境の中で。
ダイブ型VR技術は今現在、社会に無くてはならないものとして定着したが、その安全性を認可されてなお批判の声は根強い。脳という人体でも極めてデリケートな部位と接続して利用するのだから無理も無いが、開発当初様々な点で安全性に疑問が呈されてきたこの懸念がある時期から急速に薄れ始め、手の平を返すように安全性が保証されてきたという事実は無視できない。
つまり、森真司さんの死はそうしたダイブ型VR技術関係の権力者にとって不都合な事実を掴んだ故の口封じと考えるのは話として飛躍しすぎだろうか?
今一度、読者の皆様に問いかけてみたい。
さて、第10回はこのような話題で締めくくらせていただくが、いかがだっただろうか?
面白かったなら、このアカウントのフォローと高評価をして欲しい。
(終)
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