【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

閑話 突然の死

ウェーサーカ法国客賓用宿泊施設。

現在サンライズとアスパルはここで寝泊まりをしている。

ウェーサーカ法国国立学園の生徒は全員寮生活だが

外国からの留学生はこの客賓用宿泊施設で寝泊まりしている。

客賓用と言うだけあって豪華な建物である。

その宿泊施設のサンライズが泊っている部屋に来訪者が有った。

「・・・・・」

来訪者は5人組で見た目が騎士の男が4人。

1人騎士達の上司と思われる女が一人。

上司の女とテーブル越しに向かい合うサンライズ。

「どうもこんにちは、　国家安全維持局のルシファーです」

「国家安全維持局?」

「警邏の様な物ですよ、　この度ここに来たのは貴方への事情聴取です」

「事情聴取?　何だ?　私が何かしたと思っているのか?」

「いえ、　一応念の為の様な物です」

「念の為、　ねぇ・・・一体何なんだ?」

「実は先程、　ウェーサーカ法国国立学園の学生寮に不審者が入り込みまして」

「それは不用心な事だな、　それで?

その不審者がまさか私だって言うんじゃないだろうな?」

「いえ、　そんな事は無いと思います

しかしながら何かしらの関係が有るのかもしれないと思い

ここに来ました」

「・・・・・」

不機嫌そうな顔をするサンライズ。

「貴様・・・私がその不審者の仲間だとでも言うつもりか!?」

「一応そういう可能性も捨てきれないかと」

「貴様ッ!!」

がた、　と立ち上がるサンライズ。

騎士達も剣を構える。

「落ち着いて下さい、　実は不審者によって生徒が一人殺されました」

「な、　何だと?」

蒼褪めて席に座るサンライズ。

「調度品を盗もうとしたのか調度品を抱えていた所を生徒に咎められ刺し殺された様です」

「それは・・・気の毒だな・・・だが、　それが私に何の関係が有る?」

「殺された生徒と言うのがアスパル嬢のクラスメイトなのです」

「・・・私が嫉妬で殺したとでも?」

「一応念の為ですので・・・」

「あり得んな、　私はアスパルを信じている、　全く持って嫉妬なんかしない」

「その生徒がアスパル嬢に告白したとしても?」

「彼女はとても素晴らしい女性だ、　告白されても不思議では無い

もっとも、　彼女が好きなのは私だからな・・・さてと」

がたりと席を立つサンライズ。

「如何しました?」

「アスパルの所にも行くのだろう?　私も行こう

学友が死んだんだ、　彼女を一人にするのは可哀想だ」

「分かりました」