マスタリースロット1の無能第333王子、王家から放逐される~だが王子は転生チート持ち。スキル合成による無限強化で最強無敵に~「え?お前は王家の誇りだって?なんの話です?僕は天涯孤独の身ですけど?」
まんじ
プロローグ
「陛下如何致しましょう?」
巨大な円卓を囲み、その場にいる20人の男達の視線が国王へと集まる。
王は50ともうそう若くはない年齢だが、ぱっと見は30代前半に見える程に若々しい。
さらにその肉体も王の位に似つかわしくない程逞しく筋肉で盛り上がっており、鎧を着こめば誰もが戦士と見間違えてしまう程の体躯の持ち主だった。
「妻達を手放せない以上、子供達を放逐するしかないだろう」
名はセクス・シタイネン。
シタイネン王家第12代目の国王に当たる男だ。
彼には150人の妃がおり、その間に333人の子供をもうけていた。
その為、市井ではエロ王と揶揄されている。
「卒業……ですか」
「んむ。我が子を手放すのは痛いが、仕方あるまい」
この場での話し合いは、嵩張る王家への歳費節減の事に付いてだった。
セクス王には150人の妻と、333人の息子がいた。
そこに娘も合わせれば、その子供の数は500にも達する。
当然彼らは王家の一員であるため、それ相応の暮らしが約束されていた。
しかし5人や10人程度なら兎も角、総勢650名ともなるとその費用は莫大な物となってしまう。
少し前までは、魔石による好景気だったため問題にはならなかった。
だが最近では国内の景気が下向き、王家への歳費捻出が難しくなってきた為、この場が設けられたのだ。
「では、庶子の出である48名の王子には卒業して頂くと言う事で宜しいですか?」
「いや、ゴーリキ王子やマッチョリー二王子は庶子の出とは言え武勇に優れておられます。お二方には残っていただいた方が宜しいのでは?」
「そうだな。では、ゴーリキとマッチョリー二を除く46名には卒業して貰うとしよう」
46名放逐しても、まだ704名も残る事になる。
恐らくこの先も何らかの理由を付けて、数を減らしていく必要があるだろう。
だが今回は46名の庶子を追放する事で会議は纏まった。
そしてその中には――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます