第12話 僕たち日本人
約束は守る。
嘘をつかない。
真面目に働く。
創意工夫して、昨日より今日を良くしようとする。
怨霊を恐れているから、人にひどいことをしない。
言霊を信じているから、悪いことや不幸なことを言わない。
お互いに譲り合う。
見知らぬ人には最初優しくないかもしれないけど、触れ合えれば親身になる。
ただ、日本に生まれたから日本人であるわけではない。
日本に生まれなくても、日本人たる人はいる。
日本の伝統文化を愛し、何よりも日本語を美しいと感じ取れる人は日本人だ。
文化伝統の基礎は、言葉にある。
日本語があるから、日本人がいる。
日本語は、歴史を通じて、柔軟に変化してきたし、今も変化し続けている。
何が日本語かというのは、ずっと問い続けられるし、ずっと議論され続ける。
それでいい。
その時代、その人によって、日本語はある。
美しい日本語も、その時代、その人に依ってある。
日本語を愛し、日本人であることに誇りを持てる人は、僕たち日本人だと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます