第28話 文化祭3
今日は文化祭2日目だ。2日目は午後から始まり一般の人も参加できるというものだ。
「ねぇ光星」
「ん?どうした?」
「光星これ出てみなよ」
「ん?なにこれ?」
そう言われ俺は凛が渡してきた紙を見た
「ごめん無理」
「なんでよー」
「俺が出ていいやつじゃないじゃん」
「大丈夫だよ、光星イケメンだもん」
そう紙には学校の頂点は誰だ?イケメンor可愛い大会!と書かれていた。これはエントリーした人間の中から1番イケメンと可愛い子を選ぶ大会だ。
「絶対やらないから」
「じゃあ私もやるから」
「凛は優勝できるからいいじゃん。俺は1回戦敗退だよ」
「そんなの分からないじゃん」
「やんなくてもわかるわ」
「お願い!今日だけ」
「今日だけってこれ今日しかやってないから」
「じゃあ光星の大大大好きな唐揚げ奢るから」
「好きだけどそんな大大大好きって程じゃないぞ?まぁでも唐揚げ奢ってくれるならやるわ」
「ちょろ」
「なんか言った?」
「なんも言ってないよ」
こうして俺達は大会に出ることになった。
俺はトイレに行き髪をセットしてすぐに準備した。俺の準備が終わった瞬間に始まった。
「さぁー始まりました司会を務めるのは私です。名前は言いません」
「なんでだよ」
思わずつっこんでしまった。
「じゃあエントリーナンバー1番五指海斗(ごしかいと)選手」
「わーーー」
この人はバスケ部のエースで高身長の高スペック男だ。
「みんな俺に投票してくれよな。」
うわ、最後にウインクとかした。
「ありがとうございました」
「エントリーナンバー2番川名修斗(かわなしゅうと)選手」
「きゃーーーー」
さっきの人より歓声がすごい。
この人はサッカー部のエースでキャプテンもやっている。まぁモテるよな
「みんな大好きだよ」
うわ、恥ずかし。なにあのセリフ怖すぎ
「ありがとうございました」
「今年は参加者がいつもの5倍は居ない。俺は悲しいよ。じゃあ最後の参加者だ。エントリーナンバー3番藤宮光星選手」
俺は緊張した面持ちでステージに上がった
そして悲しいことに俺から歓声は上がらずブーイングが来た。
「ブーー、凛様の彼氏は痛い目見ろー」
酷い、俺不登校になっちゃうよ?
「えーとよろしくお願いします」
まぁこんなものでいいか
「はい、以上で男子は終わります。休憩を入れたら女子になるのでぜひご覧下さい」
「光星お疲れ様」
「ほんとにおつかれだよ」
「どうだった?」
「とりあえず最悪だったね」
「いいじゃん、かっこよかったよ私の王子様」
「そんなこと言うな照れるわ」
「かーわいー」
「うるせ」
「次は凛の番だろ。」
「うん、応援しててね」
「もちろん、絶対1位取ってこいよ」
「任せて」
そして凛は行ってしまった。
「はぁー疲れたな。早く帰りたい」
そんなこと思っている俺だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます