第7話

『接敵。奇襲部隊は全滅です』


「こちらは掩護できない。足止めしろ」


 中央の敵。左側と呼応して、なんとか叩く。挟撃の形だが、場所の有利は相手も同じだった。左で守りを固めていた敵が逃げる。


『あれ。おかしいな。敵が止まっ』


 そこで通信が途切れた。


『あれ。右側指揮官。やられたっぽくない?』


「通信障害だろう。救援でこちらを誘き寄せる罠だ。無視しろ」


『了解。まず中央だね』


 負けだすと、こんなものか。どんどん局地的な敗北が続いていく。

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