第5話

『指揮官』


 右側から通信。


『奇襲部隊が襲われている』


「そうか」


 綺麗に隠れたはず。それでも見つかって、叩かれた。つまり。


「中央は捨てて、ここから逃げる気だ」


 中央の敵が重石になって、自分は動けない。


『ごめん左は無理。掩護不可。守りが固くて突破できない』


『右から突破して救援に行きます』


「頼む」


 包囲戦にはできない。自分と左で呼応して、中央の敵を倒すだけ。左側の敵にも逃げられるだろう。


「負けた、かな」

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