第86話 女神、お題小説「走る」だって。
なんかもー、疲れたよ!
「ね?」
ね? って言われましても、「おうち時間」書くの、楽しかったですけれども。
「なーんだ。悪いこと言わない。中止して」
なにをですか?
「KAC参加」
そうですねー。
「かわいそうだけど……悩みがある、話がある、っていうからイヤミ言ってるのに、作品のことばっかり!」
……もともと、そうなんですよわたくしは。
「たいくつ。*+‘@?=~」
ちょっとお酒を飲みました。
「気持ち悪くなったでしょう? 焼酎飲みなさいよ」
日本酒、前に一回口にした時、甘くておいしかったのに。
「焼酎……」
焼酎と何が違うんでしょうか?
「焼酎はね、アルコールが分解が早い」
え、そうなの? なんでそんなことをご存じなのー?
「ウソですよー。騙されてほしかったの」
なーんだー、ウソかー。
つ(大吟醸)
「あ・り・が・と・う」
えーきちさんにもご迷惑おかけするしなぁー。
「ほらね!」
うん……一人で踏ん張れるならいいんだけれども。
「だけどー、日本人は小さいときから親の顔見て育つから、機嫌損ねたりして嫌われないように、気を付けるくらいなのに、えーきちさんには『えーきちさん、えーきちさん』ってマブダチか!」
マブダチだもん!!!
「言い切った……」
べそべそ;;
「気前のいい友達もいたもんよ」
んっ?
「『おうち時間』を初めて読んだ時、これは上品なSFと思った。だけど、意味不明。ここまで書いてわかんない?」
芸術ではないと。
「そう! そういうこと!」
書いてて楽しいのが一番なのにー。
「そういうところが、永久に作家になれないところ。わかった?」
あ、なんか思いついた。
「またぁー?」
なんか書きたくなってきたなあ。
「早くしろ。ギリギリだよー」
うん、構想まとまるかな。
「書けー」
なんで豹変するのよお。
「いくらでも書け! この、おたんこなす!」
ふん、いーもんいーもん! 芸術じゃなくったって、書くもーん。
「書け。最近恥ずかしかったぞ。書く気がないのに、本ばっか読んで」
ヨム週間だあ!
「インプットしたら、どこかでアウトプットするの!」
すりゃあいいんでしょ、すりゃあ!
「戦国ものとか、男のスポーツとか、そういうのよくない?」
あ、わたくしが考えたのは現代ものでー。
「なにそれー」
案外つまんないかも。
「なんだー」
おもしろそうなのを思いついたら書くわー。
「そうして」
PCとかスマホとかで脳が疲れると、それはもはや「過労」になるってTVから伝え聞いたわ。
「うん。そして?」
うーん、疲れるのは悪だと思った。
「あんたはいいなぁ」
うん?
「えーきちさんがどんだけ疲れてると……」
しょぼーん;; えーきちさん、ごめんね、ごめんねっ;; もう連絡しないー;;
「そういうことよ」
えーんえーん;;
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