日記
@hitode_mogu
9月30日
私が住む大阪南方市に隕石が落ちて約1日が経った。
落下場所には直径約30メートル、深さ約5メートルもの巨大なクレーターが生成され、直下にあった建物はもちろんのこと、付近1キロに渡って甚大な被害が出たという。
落下地点が大阪メトロの駅のほぼ直上だったことが災いして、現時点で死者701名、負傷者2000名以上、その数はまだまだ衰えそうにない。
クレーター内は、破裂した水道管から溢れ出た水で小さな沼のようになっており、そのせいで犠牲者の捜索が難航しているという。
クレーター周辺には警察と自衛隊の車がひっきりなしに行き交っている。明日になれば、大阪に知り合いを持つ人やボランティアなども駆けつけるだろうから、クレーター周辺は更に雑然としてくるに違いない。
ちなみに私は、クレーターのある南方から4キロ程離れた江坂にある2階建ての一軒家に住んでいる。なぜ結婚もしていない20歳そこらの女が一軒家に住んでいるかと言うと、私が18の時に親を亡くしているからだ。幸いにも高校を卒業してすぐに社会人となったので、ローンの払い終わったこの広すぎる実家で一人暮らしを続けることができている。
職場はどこにでもありそうな回転寿司屋で、幸い南方とは逆方向にあったため事故には巻き込まれなかったが、さすがに一週間程は営業を休止することにしたと、昨日連絡が入った。
また自宅付近のライフラインは、ガスや水道、ネットを含めて全て機能している。さすが日本の技術力と言ったところか、たまたまそれらの経路が隕石の落下点を経由していなかっただけか知る由もないが、とにかく急に湧いて出てきた一週間の休みをどう過ごそうか、インターネットで事故の情報を漁りながら考えるのであった。
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