第3話
「待って!ねぇ待ってってば!」
少女は少年の後を小走りに追いかけていた
「ちょっと!その先には感知システムがあるのよ!」
少女の言葉に無言を貫き、少年は早足で歩く
「カナタ!」
少女が少年の腕を掴んだ
「離せ」
「駄目よカナタ、管理主任にバレたら、処罰対象になるわ、お願いカナタ」
「処罰対象?俺は軍人じゃないんだ」
「何言ってるのよ、明日は入隊式でしょ、私も貴方も軍人になるのよ」
「俺は軍人なんか嫌だ、何が能力者だよ、石コロひとつ動かせないのに・・」
少年、いやカナタは俯いて言った
「能力検査で、私も貴方もサイキック適合者って出てしまったんだもの、それにカナタはテレパシーが送れるじゃない」
「ミサキ、お前の方が能力者じゃんか、衝撃波も転送移動も出来る、テレパシーだけ出来ても戦える訳じゃないんだ」
「兎に角、家へ帰りましょう」
ミサキと言われた少女は、カナタを連れ自宅のある居住区へと足を向けた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます