第694話 2回目の宣伝タイム
「という事で、本日二度目の宣伝です! 今日のご提供は『カワノエ牧場』さんからのご提供の、バニラアイスですねー! これ、少し前に本当に試食として、サツキさんから貰ったアイスの製品版となります!」
と言いながら、アイスの試食データを取り出すのです! 牛さんマークが入った容器になってる、ちゃんと前とは違って商品のデザインになってるやつ!
イガイガ : そういや、いつもの声ありコメントメンバーは、1回目の時点で大体揃ってたか?
ミツルギ : 確かに、そんな気はするな?
G : いや、俺は食ってるところはギリギリ見てないぞ。宣伝が終わった頃に来たからな。
ミナト : そういえば、Gさんはそんなタイミングだっけ? まぁ視聴者自体も増えてるから、2回目をやるのは意味あるだろうね。
金金金 : 美味いものを食っての満面の笑みは、何度見てもいいものだ!
G : それは間違いないな! 今回は見れてないから、俺としては素直に楽しみだぞ! ……たまには不味そうにしながら食べる光景も見てみたいが。
「それ、私が嫌なやつですよ!? 不味いものは、遠慮したいところですね!」
まぁそんなのは宣伝で来るとは思えないから、大丈夫だとは思うけど! 姉さん経由して宣伝の話はくるんだし、私の好き嫌いは少ないとはいえ、変なのは弾かれるはず!
あ、でもそれ以外からも何か話がきてるとかあったっけ……? んー、その辺がどうなってるのか、兄さんと聡さんに任せちゃってるけど、後で自分でも確認しなきゃだねー。
神楽 : その牧場には、リニューアルオープンの日に、家族で行く事が先ほど決定しました!
イガイガ : 早くも成果が上がってる!?
神奈月 : まぁ宣伝効果、結構ありそうな状況になってるもんなー。
「あはは、まぁ気軽に行ける距離の人は、ぜひ行ってみて下さい! 私もここはちょっと行ってみたいんですけど……」
あっ!? 流石にそれが可能かどうか、この場で姉さんに聞くのは駄目だよね!? 危ない、危ない! 危うく、そのまま聞くところだった!
金金金 : ほう? リアルでサクラちゃんが出現の可能性ありだと?
ミツルギ : 顔出ししてる訳じゃないんだし、大丈夫……でもないか? 場所的にいつもの牧場からそう遠くもないし、サツキさんが同行するなら、バレバレになる可能性も……。
ヤツメウナギ : まぁサツキさん、思いっきり素性がバレてるしなー。
いなり寿司 : 頼むから、無用に仕事を増やさないでくれよ、サツキさん!
サツキ : 私への名指しの注意なの!?
ミナト : 今の状況で、サクラちゃんの素性バレの経路としては、サツキさんが一番可能性が高そうだしねー? サクラちゃんも、その辺は要注意だよ?
「確かに、個人情報には注意しないとですね!」
うん、そういう部分は兄さんにキツく言われてる部分だもん! 色々とバレたのは姉さんが原因になってる気がするけど……それこそ今日まさに楓さんにバレちゃったしさ。
まぁ済んだ事は取り戻せないし、悪い状態にはなってないから、問題なーし! という事で、宣伝再開!
「さーて、概要はこちらのホームページに記載されていますので、気になる方はそちらからどうぞ! ARでのロボットの遠隔操作で、牧場体験というのもあるそうなので、現地に行けない人でも楽しめるものはありそうですよー!」
これ、個人的にも気になるやつ! でも、今はちょっと色々やる事が多いし、時間的に厳しそうだよね。それに、姉さんのとこに遊びに行く時に、牧場に連れていってもらいたいから、先にこれをやっちゃうのは無しかな?
配信が終わったら、姉さんに牧場に連れていってもらえるか確認しとかないと! まぁでも、それは後の事だし、今はこれだよね!
「それでは、アイス2個目、いただきまーす!」
アイスの試食データと一緒に取り出しておいたスプーンで、アイスを一口! んー、やっぱり美味しいね!
金金金 : 満面の笑みの狐っ娘アバター。本当、美味そうに食うよなー。
咲夜 : ふと思ったんだが……ここの視聴者、現地でニアミスって結構発生しそうな予感。
富岳 : その可能性は否定出来んが、お互いにそうだと判別する手段がないだろうよ。
ミツルギ : 確かになー。いたとしても、分かるのはサツキさんくらいか。
イガイガ : サツキさんを目印にすれば、ワンチャン、オフ会という可能性も……? 関係者ともなれば、リニューアルオープンの当日に来ている可能性もあるしな。
サツキ : っ!? ちょっと待って、今のは私が言った訳じゃないのに、叩かれるのは納得行かないよ!?
いなり寿司 : サツキさん、後が面倒だから、もし行くなら絶対に素顔は隠せよ。変装、必須だからな。
サツキ : いなり寿司さんまで!?
「あはは、まぁサツキさんは色々と言い過ぎですからねー。個人情報の扱いには注意して下さい!」
姉さんのファンは多いんだから、本当に注意してもらわないとね! ……なんか私の配信を経由して、姉さんの住んでる地域が大体分かってしまってる気もするし!
サツキ : サクラちゃんにまで言われたー!?
ミナト : んー、これまでの流れから考えると、言われても当然かなー?
真実とは何か : まさしく、それは真実なのだ!
「まぁサツキさんは置いておいて……このアイス、本当に美味しいです! でも、全然溶けないのは、試食データの残念なとこですね。ちょっと溶けかかったくらいの時のが、結構好きなんですけど……」
最初は固かったアイスが、少し溶けてきた事で柔らかくなってきた頃合いがいいんだよねー! まぁこのアイスは元々、そんなに固くはないし、今のままでも舌触りはいいんだけどさ。
ミツルギ : あー、なんとなく分かる。試食データは、時間経過での変化が出ないのが、リアルとは違うとこだからなー。
ミナト : それが強みでもあるんだけど、変化が欲しい時には弱みにもなっちゃうとこだからね。
金金金 : 少し溶けて、食べやすくなった頃合いがいいのは分かるぞ!
神楽 : まぁ溶けすぎたら、それはそれで駄目なんだけど……気持ちは分かるかも!
「この辺は、リアルで食べる時の強みなんでしょうねー。……ご馳走様でした! 美味しいアイスですし、今週末のリニューアルオープンが過ぎれば通販でも取り扱いが始まるようなので、そちらもよろしくお願いします!」
これ、私も実際に買っちゃおうかなー? 兄さんに色々とお礼もしておきたいし……うん、そうしよー! 今、お金は人生で一番ある状態だもんね!
咲夜 : あー、一緒に行けるような相手がいるなら、行くんだけどなー!? やっぱり、男一人で行くのは厳しい!?
富岳 : そこまで気にする必要もないだろう? 男一人旅なんてのをしてる人もいるぞ。
ミナト : なんなら、そういう行動が何かの出会いに繋がるかもよ?
咲夜 : ……なるほど、そういう考え方もありか!
G : そうして唆されて、カップルや家族連れの多く見て、打ちひしがれる事になる咲夜さんであった。
ミツルギ : まぁその可能性も否定は出来んな。
咲夜 : マジでありそうだから、そういう現実を突き付けないでー!?
「あはは、まぁ実際、そういうのって行ってみないと分かりませんけどねー! 人生、どこで何があるか分かりませんよ?」
今の私とか、少し前の自分では想像出来ない状態になってたりもするもんね! 何か変化が欲しいなら、実際に行動してみるのが大事!
私も牧場は行きたいし……もし牧場に行けたら、その時にはアイスを自分で作るって体験コーナーもやってみたいよね。あ、でも姉さんは変装必須になるのは……なんか微妙な心境!?
んー、結月ちゃんや楓さんを誘って、3人で遊びに行くのもありなのかなー? 夏休みだし、行って行けない距離でもないし……まぁこの辺は後で考えよっと! 私だけで決められる事でもないしねー!
「さーて、それじゃモンエボに戻して、『硬質化』を解放していきましょうか! それから、移動再開です!」
という事で、空っぽになったアイスの容器とスプーンを片付けて、モンエボに戻すのです! ……今日は育成が遅れ気味だけど、実況外のプレイで少し進めるのもありかな? まぁそれは今日の配信の時間が終わる時に考えよ!
サツキ : サクラちゃん、モンエボを再開だー!
水無月 : 再開だー!
「頑張って、やっていきますよー!」
モンエボに切り替わったから、とりあえずササっと屈強のスキルツリーを開いて……。
<『屈強』第5段階:スキル『硬質化』を解放しました>
スキルの解放はこれで完了! ふふーん! これで堅牢系統の敵への対抗策、ゲットなのさー!
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