第334話 進化後のチェック 上


 ふふーん、雷の適応進化を継続させた状態での、成熟体への進化は完了! なんか継続って割には、パワーアップした気もするけど!


「雷纏いと放電のLvが上がったのって、増幅石を使ったからなんですかねー?」


 パッと思いつく可能性ってそれくらい! そもそも進化の最中でスキルは使ってなかったんだから、他に心当たりはありません!


ミツルギ : スキルLvにもよるんだけど、まぁ増幅系のアイテムを使って継続させたらそうなるなー。

富岳 : 雷纏いはかなりスキルLvが上がりにくいから、スキルLvを上げられる貴重な機会になるぞ。

金金金 : へぇ、雷纏いは上がりにくいのか。それって言っちゃっても大丈夫なやつか?

咲夜 : ネタバレと言えばネタバレー!?

富岳 :  あー、どうなんだ?

ミナト : これくらいなら問題なんじゃないかなー? サクラちゃん的にはどう?


「えっと、それくらいなら別に問題ないですねー! 中々上がらないような気はしてましたし、なんだか今ので納得です!」


 雷纏いは、私の使えるスキルの中でも一番自由なタイミングで使えないやつだもん! その分だけ効果は強力だし、スキルLvが上がりにくいって言われても納得ではあるもんね。


「それで、どういう強化になってるですかねー? えーと……わっ!? 効果時間が2分に伸びてますよ!? え、再使用時間は10分のままなのに、これっていいんですか!?」


 わー!? 効果時間が2倍になるとか、とんでもない強化だった!? こういう強化だからこそ、スキルLvが上がりにくいのかも! 


水無月 : これって増幅系のアイテムをつぎ込みまくれば、どんどんスキルLvが上がったりする?

こんにゃく : あー、これは答えてもいいのか?

ミツルギ : 内容的に微妙なとこだな……。サクラちゃん、どうする?

水無月 : あ、そっか。こっちこそ、本当にネタバレになっちゃうんだ。


「うーん、気にはなりますけど、そこは聞かないでおきます!」


 私も水無月さんと同じ事は思ったけど、やろうと思えば宝石家のアイテムと、増幅系のアイテムの両方が必要なはず! 少なくとも今はどっちも使っちゃったから、聞いたところで何も出来ないしね。

 気にしてもどうしようもないから、次にその辺のアイテムが手に入った時に考えよー! うん、それで決定!


ミツルギ : おし、その辺は了解っと!

水無月 : ネタバレになるから、しばらくお預けかー。

イガイガ : まぁどうしても気になるのなら、攻略サイト辺りで確認してくれば載ってるぜー!

水無月 : あ、そっか。そういう手段もあったねー! そうしてきます!


 うんうん、別に知るのは私に合わせてくれる必要はないもんね。水無月さんは私のこの配信をきっかけにオンライン版を始めたみたいだけど、オフライン版をやる予定はなさそうだから、そういうのでも構わないはず!


「さてと、それじゃ進化後の確認をやっていきましょうかねー! まずは見た目から!」


 雷纏いと放電のスキルLvのアップでちょっと脱線しちゃったけども、本題に戻していこー! ふふーん、どんな見た目になってるのかなー?

 なんか地味に進化前より少し視点が高くなってる気もするんだけど、これはなんでだろ? うーん、ただの気のせい?


サツキ : 進化後の見た目のチェック、開始ー!

神楽 : なんか少し見え方が変わってる?

ミナト : あ、サクラちゃん! 実際に動かしてみたら分かるとは思うんだけど、ステータス画面で姿を確認するのじゃ分からない内容は教えるね! ライオン、大きくなってるから!


「あ、やっぱり大きくなってるんですか! なんか視点が高い気はしてましたけど、気のせいじゃなかったんですね!」


 うふふ、成熟体への進化でライオンが大きくなってるんだね! そっか、そっか! 視点に変化があるのは、全然気のせいじゃなかったんだね。


神楽 : あ、オフライン版でも大きくなるんだ?

ヤツメウナギ : 種族や進化の系統によって、大きくなる範囲は変わってくるけどなー。

こんにゃく : ライオンは大きくなりやすい方だな。まぁ劇的にサイズ感が変わるほどではないが。

咲夜 : 種族によっては、進化の系統次第で凄い大きさの変化があるからなー!

いなり寿司 : だなー。まぁそれ以上は言うなよ? ネタバレだからな?

咲夜 : 言わねぇよ!?


「おぉ、そうなんですね! 劇的にサイズ感が変わる種族がいるってのも興味深いですねー! さて、それじゃ私のライオンはどんな姿になってますかねー?」


 という事で、ステータス画面で自分の姿を確かめるのです! えーと、おぉ!? なんか今までと大きく違う! わっ、これ凄い!


「今まで通りに全身から電気がバチバチと放電してるのは変わらないですけど、ライオンの体毛自体が黄色くなってますね! あれ? よく見たら、毛の先の方は放電と一体化してません?」


 全体的に電気に馴染んでる感じ! 地味に顔全体の白い模様に黄色が混じってた程度なのが、逆に白い模様が際立つような感じになってるね。


サツキ : おぉ! なんか派手になってるー!

金金金 : ほほう、かなり電気要素を取り込んだ進化って感じだな。

ミツルギ : 適応進化の継続をすると、見た目に大きく影響が出てくるようになるからなー。

いなり寿司 : 特に雷への適応進化は派手ではある。割と人気あるんだぞ、そのサクラちゃんの今の進化形態。

神奈月 : 最強格の適応進化なのもあって、戦力的な意味でも人気は高いな。ライオンでも、ライオン以外でも。

チャガ : ライオン自体が割と扱いやすい方だし、最初から選べる種族ってのも大きい部分だな。


「おー! この姿って人気があるんですか!」


 うふふ、狙ってやった訳じゃないけど、確かにこの姿は格好いいもんね! その気持ち自体はよく分かるのですよ!

 意図せず1種族目からそんな人気の種族に育成するとか、何気に私って凄い!? うん、地味に凄い気がしてきた! ふっふっふ、私は凄いのさー!


金金金 : 急に始まった狐っ娘アバターのドヤ顔。

神楽 : 雷でライオンって言えば、オンライン版で有名な人がいるよねー!

ミツルギ : あー、あの2人か。

G : 有名過ぎるあの2人!

イガイガ : Gさんも割と有名だけどな、悪い意味で!

咲夜 : それは確かに……。

ミナト : ……あはは、まぁ有名だよねぇ。Gさんも、あっちの2人もさー。

G : その言葉は褒め言葉として受け取っておこう!

いなり寿司 : そこを誉め言葉と受け取るか!?

神奈月 : まぁらしいと言えばらしい反応だけどなー。


「いまいち実感が湧かないんですけど、オンライン版だと有名な人だとかあるんですねー?」


 まぁなんとなく今までの流れでGさんは色んな意味で目立ちそうな感じはするけど、ゲームの中で有名な人とか出てくるんだねー。eスポーツのプロの人みたいな感じだったりするのかな? それとも有名な配信者みたいな感じ? うーん、まぁいいや!


「さてと、それじゃこのまま進化後のステータスを見ていきましょう!」


 ステータス画面自体はもう表示済みだから、そっちを詳しく見ていこー! うふふ、進化の時に大幅にステータスが上がるけど、今回はどんな風になってるのかなー?



【ステータス】


 名前:サクラ

 種族:巧妙なライオン【雷】

 進化階位:成熟体

 Lv:1


 生命 : 1520

 屈強 : 207

 堅牢 : 166

 俊敏 : 211

 器用 : 276

 知恵 : 175



 おぉ!? なんだかすごいステータスが上がってる! 器用は200越えになりそうって思ってたら、もう200後半まで行ってるよ! でも、堅牢と知恵が低めだね。 あれ? ちょっと思ったけど……。


「これ、縄張りを使った時の強化より少し下くらいになってません?」


ミツルギ : まぁそれくらいにはなってるな。

サツキ : 縄張りがそれだけ強力って事だよ!


「ですよね!? これなら縄張りを使えば未成体でも成熟体に勝てたりしそうです!」


 うふふ、ステータス的には倒す事が出来る範囲な気がする! そうと分かってたら、ちょっとチャレンジをしてみかったねー。まぁもう既に進化は終わっちゃってるから、今更言っても仕方ない気もするけど。


いなり寿司 : それは絶対に死ぬだけだからやめとけー。

咲夜 : そうそう! 間違いなく死ぬから!

ミツルギ : サクラちゃん、縄張りの仕様が抜けてないか?

G : ちょっと考えたら、どれだけ無謀な事を言ってるか分かるはずだぞ!

ミナト : え、そう? イージーでなら、勝って勝てなくもないよ?

神奈月 : それはミナトさんだから出来る事だから! イージーでも普通は対処しきれる状況にはならん!


「……え? あー!? 縄張りで強化したところで、数の暴力でぶっ倒されるだけです!?」


 1対1での状況だけを考えて倒せそうって思ったけど、縄張りの効果的に格上との1対1なんて状況が作れる気がしないよ! ただでさえ強い相手に、数の暴力で一方的に仕留められる予感しかしない!

 その状況でもイージーなら勝てるんだ、ミナトさん! 逆に言えば、イージー以外では無理なのかな? ……聞いてみたい気もするけど、なんか普通に出来るって返ってきそうだよね。


 まぁその辺はいいや! さーて、それじゃ次は成熟体からのスキルツリーの項目を軽くみていこー! 流石に詳細まではじっくりと見ると時間がかかるから、これまで通り気になった時に確認する感じでだね!

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