端的に言って面白いです。「勘違い」というタグや「錯覚」というタイトル。主人公の印象と客観的な事実の相違がテーマなのでしょうか。ネタバレしないように気をつけながら以下書きますが、「逆方向」というセリフと女の反応。「一心不乱」という説明。「ゴキブリを見るような目」の向けられた先…。「女と偶然目が合っ」てそんな目を向けられた、と言われると男に向けられたのかな、と心配になりますが、男の勘違いかな…？どれも“お互いの”勘違いや気づいていなさ、すれ違いを感じました。また主人公の性格を「他者との比較」で描かれるのも当たり前かもしれませんが良いと思いました。この読みが正しいか自信はありませんが、私は「かぐや様は告らせたい」に不自由な現実味を加えたような、苦しくもあまずっばさも否定していない作品だと思いました。実はそんな甘さは全くないんじゃないか、という不安もぬぐい切れずに緊張感も残ったので、続編もぜひ読みたいです！