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里仲光

限りなく透明に近いブルー

村上龍の処女作で、芥川賞受賞作。

ということは知らなくても、題名くらいは聞いたことがある人は多いと思う。


個人的に、村上龍のなんとも言えないひねくれた青年を畫く力はすごいものだと思っていて、この作品もまさにそんなやつばっかりが出てくる物である。


セックスと麻薬に溺れる若者たちを書いたものだが、そんな殺伐とした舞台設定ながら、彼らの生き様や信念、価値観といったようなものが垣間見えるところが、村上龍と彼の作品が賞賛される所以なのかなと感じた。


そして1番すごいところは、「タイトルの回収」だ。ネタバレになってしまうが、限りなく透明に近いブルーという言葉は最後まで出て来ずに、最後の最後になって出て来るのだが、それが余りに凄すぎて鳥肌が立った。 以上。


なにか読んで欲しいものなどあればコメントください。


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