第24話 初体験はビターハート

 結論を言うと初体験は無事に終了した。


 

 薄い本の娘達は色々なので比較しようもないけれど。

 その薄い本のおかげで然程緊張もせずに済んだとは思う。


 布団にはタオルを敷いてくれたけど気休めだった。

 

 「ともえ、お前がこっちが好きなのはわかってるんだぞ。本を読んで勉強している事も。」


 な、なんで知ってるの?と思ったけど、あっさり教えてくれた。

 犯人はうちのお父さんだった。

 「秘蔵のコレクションの中から幼馴染系がたくさんなくなっていたからな、犯人はともえしかいない。」だそうだ。

 その中にはアブノーマルなものも含まれている。


 バレテーラ


 「へ、変かな?」

 私は思い切って肯定の意味を添えて聞いてみた。

 「全然。その方がともえの全てが自分のものになるみたいで嬉しいけど?。」


 それから私達は結ばれた。

 正直何がなんだか上の空というか、痛いのは最初だけだったし。

 感想も言えない程終わってみればあっという間だった。


 

 真秋はもう一箇所を責め出した。

 色々解して、不安を解消してくれた。


 もう一箇所は最初こそ違和感があったものの、しっかり解したおかげか苦しむ事はなかった。


 真秋はついでとばかりにペシペシ叩いてくる。これも例の薄い本にあった事なので参考にしてくれているのだろう。

 勉強していたのは真秋も同じだった。

 

 私はそのまま布団に倒れ込み暫く放心状態となってしまう。

 それがいけなかった。

 逆止弁のないその堤防からは恥ずかしいモノが出てきてしまう。

 しかし私は放心状態のため、堤防の逆止弁に力を入れるタイミングが遅れてしまったのである。

 とても恥ずかしい。この年でお漏らしは妹にも言えない。


 「腸液は仕方ないよ。」と真秋はフォローしてくれたけれど。

 どう考えてもソレは腸液じゃないんですけど。

 次からもう一箇所でする時はちゃんとすっからかんにしてからにしようと誓った。


 私の初体験はほろ苦いものとなった。

 色的にもほろ苦い……



 真秋との子ならよろこんで産みたいけど、それは今じゃない。

 きちんと高校は卒業してからでないと。

 お互いに結婚出来る状態でないと。


 次のミッションは避妊具を買う事だ。


 でも恥ずかしかったらたまに見かける自販機のでも良いかなとも思ってる。 

 いちご味とかメロン味とかあるよと友達が話してるのを聞いていたけど。

 流石にそれは自販機にはないよね?





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