第704話 孤児誘拐3
子供たちをこっそり地中に落として≪結界≫で守っていることがバレていないことから、サラも安心して敵への攻撃に入る。
まずはいつものように≪飛翔≫で上空に飛び、門付近の3人に対して、精霊たちとも連携して≪爆雷≫≪爆炎≫≪霧氷≫など手当たり次第に攻撃を与える。
それに気づいた仲間たちも、門の外から中に駆け込んでくる。
ティアーヌたちは≪幻影≫の子供たちの近くに居る2人を≪雷撃≫≪氷結≫など、子供たちに影響が無さそうな魔法だけを選んで攻撃する。
こうなると、神聖騎士団の裏部隊のメンバも、子供を盾にしようとする間もなく≪結界≫による防御に専念するしかないが、サラたちも当然に、天使や悪魔と一緒に≪魔法消滅≫で相手の≪結界≫の無効化を図る。
門や塀の上から≪飛翔≫でも入ってくる仲間が増えるにつれ、精霊たちも追加≪召喚≫されていき、実質的には何十人もの魔法の使い手が居ることになり、裏部隊メンバは≪結界≫が間に合わずに次々と倒れて行く。
見えるところに居た合計7人、サラの付近の2人、子供の付近の2人、門付近の3人を始末した後は、きっとどこかで様子を見ているはずの裏部隊メンバを探すが、劣勢を悟って逃げ出したのか見つけることはできなかった。
仕方ないので、7人のうち息があった2人を≪睡眠≫で眠らせて拘束してから、命を繋ぐ程度には回復をさせておく。それ以外の5人は魔法の袋に収納してから、子供たちを地中から助け出す。穴に落ちたときの擦り傷等も回復魔法で治癒しておく。
さすがに怖い思いをした子供たちは泣きわめくので、サラが子供たちだけと≪転移≫で本宅に帰り、孤児院の仲間たちのところに連れて行く。
孤児院の母親役であるガエルに泣きつき、そのまま眠ったのを見てから、サラは救出部隊と再合流する。
急ぎ衛兵とミケラルド商会の奴隷商に連絡を取り、まず生き残った2人を犯罪奴隷として手続きをしておき、その2人を連れて登城する。
宰相や官僚と一緒に尋問するためである。
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