女子爵サラ

第476話 サラ成人前

元暗殺者たちを引き取ってから2ヶ月ほど経ち、連続≪魅了≫による依存症も無くなり、乗馬にも慣れ、全員が銅級冒険者になり、最低限の≪水球≫≪火球≫以上の攻撃魔法を習得、もともと魔法使いでなかったが習得が早いものは≪氷刃≫≪火炎≫など中級魔法を習得したころ。


サラはもうすぐ成人になるので、貴族としての結婚などを言われるかもとローデットに対処を相談していた。

そこへ寄親であるヴァーヴ伯爵家から呼び出しがあり、いよいよかとハリーとローデットを伴って伯爵邸に、アンブリーの御者による馬車で訪問する。


ローデットの父でもあるヴァーヴ伯爵家の執事から、案内された部屋に居たのはロワイヤンの街の代官、ヴァレミ・グーモンスであった。

「ドラセム殿、ご無沙汰しております。その節は大変お世話になりありがとうございました」

とお礼を言われる。もしや彼の息子と結婚という話になったのかと思っていると、

「早速ですが、一緒に登城をお願いします」

と言われる。

王家の直臣である自分の結婚は王への報告が必要なのは仕方ないのか、と思いながら、グーモンスと共に王城に向かう。


そして謁見室へ2人で入り、国王たちの前で跪く。

「そちがヴァーヴ伯爵家のロワイヤンの街の代官であるか?」

「はい、ヴァレミ・グーモンスと申します」

「で、話というのを聞かせて貰おうか。事前に概要は聞いているが、直接詳細を聞きたい」

「かしこまりました」


詳細?そんな話になるのかな?と思いながら跪いているサラ。


「こちらが帝国第1皇子からの密書になります」

と脇から出てきた者にグーモンスは手渡す。


何のことか混乱するサラ。

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