第328話 魔法特性確認
サラは帰宅して皆で食事をする際に、
「皆の属性ごとの向き不向きを確認したい」
と切り出す。
授業で6属性と回復魔法と付与魔法それぞれの魔導書を配布されたこと、先週に触媒を大量購入したことと、そしてスクロールを自分たちで製作できるようになったこともあったので、この機会に、という思いである。
火風水土光闇と回復それぞれに対して、今のサラ、ハリー、リリー、カーヤ、ミーナそれぞれは、
サラ:上・中・上・中・初・初・中、
ハリー:諦め・?・初・?・諦め・?・?、
リリー:初・中・初・初・初・初・?、
カーヤ:初・?・初・?・諦め・?・?、
ミーナ:中・初・中・?・?・?・初
であるが、スクロールと触媒という効率的な学習方法を踏まえて、もう一度全員の向き不向きを再確認することにした。
サラとミーナが手分けして7種類の初級魔法≪種火≫≪そよ風≫≪水生成≫≪砂生成≫≪灯り≫≪夜目≫≪治癒≫のスクロールを作成する。その上で6属性については触媒も使用しながら、その初級魔法を最低5回は試してみて、成功する兆しがあるかを丁寧に確認する。
難易度の低そうなリリーとミーナからはじめてみると、やはりリリーは≪治癒≫を早々に習得できた。ミーナも未経験であった土・光・闇について≪砂生成≫≪灯り≫≪夜目≫を習得できた。この2人には魔術語と魔法陣をそれぞれ教えて、さらなる習熟を自習でもして貰うことにする。
続いてカーヤが行うと、もともと諦めていた光属性以外に、闇属性と回復魔法は不向きのようであったが、風・土の≪そよ風≫≪砂生成≫は触りを習得することができた。彼女にも魔術語と魔法陣を教えるが、先の2人ほどは魔法に対して熱心でないため、さらなる習熟にも時間がかかるかもしれない。
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