第319話 魔術学校図書館
皆で食事をしてから、再度リリーと魔術学校に戻り図書館に向かう。
入口で許可証を提示し、2人で説明を聞く。図書館司書から
「こちらの許可証で閲覧可能な物は2階までになります。1階は魔術語や魔道具等の魔法関係書物、2階は初級と中級の魔導書になります」
と説明を受ける。
サラとリリーはいったん閲覧可能な1階と2階の本棚を見てまわることにする。
1階には、授業にもある魔法基礎、魔術語、魔法陣、詠唱、触媒、魔法発動体、魔道具、魔法回復薬などの書籍が分野ごとに並べられていた。ここにも興味を惹かれるものは多くあったが、続いて2階に向かう。
2階では説明の通り魔術語や魔法陣もかかれた魔導書が並んでいるようであり、火風水土光闇の基本6属性と無属性の7種に分類されており、その上で初級と中級に分けられているようであった。精霊魔法、神霊魔法、悪魔魔法の魔導書は2階には並んでいなく、3階以上にあるのかそもそも無いのかは分からない。
サラは自分が一番得意な水魔法の棚から見るが、今のところ特に興味を覚える新たな魔法は無い。それ以外の属性でも、ここにあるのは中級までのため、戦闘でも使えそうなものとしては、今まであまり注力してこなかった光属性と闇属性になった。
中級光魔法≪光爆≫は目くらましなどに、中級闇魔法≪夜霧≫は1パーティーほどを暗い霧で隠す、昼間にやると霧があることだけは目立つ、という2魔法であった。さっそくこの2魔法の魔導書は貸し出して貰うことにした。
その他にも無属性の棚には、回復魔法、契約魔法、鑑定魔法、付与魔法などがあり、主には初級までのようであったが、一度時間をかけて丁寧に読みたいものばかりであった。
リリーも商人を目指しているので、契約魔法や鑑定魔法は同様に気になるものであるが、まだ貸し出し許可は得られていないため、半年待つことにする。
その日は2人とも夕方になるまで図書館で様々な本をつまみ読みし、今後どのあたりから順に読んで行ったり、貸し出しして貰ったりするかの目途をつけて行った。
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