第215話 マンティコア
ダンジョン改変の翌朝、神殿は昨夜に行っているためカーヤの実家で集合したら早々にダンジョンの入口に並ぶ。
今日からは31階の草原エリア、マンティコアが出現するところであり、いよいよBランク魔物が通常出現する階層になる。
31階からは、また30階までの2倍の広さになるので、正方形の対角線を真っ直ぐに進んでも8日かかる大きさであり、一度迷うと街に帰ることすら出来なくなり得るため、慎重に地図作成をしていく。
ロック鳥ガンが上空から警戒しながら、サラとリリーが気配察知と風魔法による探知を行い進む。
マンティコアは、人面で胴体がライオンで尻尾の先には毒針が複数ある魔物であり、尻尾の毒針を飛ばす遠隔攻撃手段を持つ。
最初に遭遇したのは5匹の群れであり、安全のために水精霊シルビーを最初から召喚しておく。
遠くにいる間に、シルビーとサラが≪氷槍≫の同時発動、リリーは風魔法≪必中≫と弓武技≪遠射≫の組合せ、ハリーとカーヤは体術≪肉体強化≫を発動。もう少し近づいたらハリーの≪飛斬≫とカーヤの鉄球≪連投≫も組合せ、というCランク魔物相手の30階までなら接近戦になるまでは2体は倒せた組合せに、シルビーの上級魔法の同時発動を追加である。
それでもBランク魔物は1体しか倒せなかった。
「かたい!、やばい!」
というハリーに
「落ち着いて、冷静に。勝てるから」
とリリーたちが諭す。
草原であり洞窟などの通路のような横幅制限も無いため、残る4体は横並びで攻撃してくる。ハリーが≪挑発≫で左2体は集められたが、残り2体はカーヤ1人では受けきれないため、リリーも前衛右側に並び1体を引き受ける。サラは後衛のまま、水精霊シルビーは後衛辺りの空中であり、ロック鳥ガンは≪挑発≫が効いている左1体へ上空から降下攻撃をさせる。
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