第23話 戦力増強
反省会で再認識したことをそれぞれ対応することにする。
ハリーは盾を購入しに武器屋に行く。
盾も種類があるが、鍛え切れていないハリーが左手に持てるものとして、スモールシールドを選ぶことにする。たくさんの鉄板で強化したものもあるが、まずは取り回しを重視して、ほぼ木のみを素材としたものを選択した。
これにより、例えば角兎の突進を回避だけでなく盾で受けることで、位置取りを変更することなく、また他の二人に危険が及ぶことを減らすことができるようになる。
当然に購入しただけで上手に使えるわけではないため、冒険者ギルドで講習も受けることにした。ショートソードとスモールシールドの組合せは良くあるものであり、一度盾で受けた後に剣で攻撃する際の動きなど定石も多く、またスモールシールドは大きさ的に足元まではカバーできないことを意識した動きも指導された。
リリーは弓の命中精度を上げるため、特に遠距離から中距離の際の距離の目測の特訓をすることにした。街中のように周囲に物が多い場所と、草原のように物が無い場所では目測を誤りやすいため、適当な物の距離を目測した後に歩いてみて何歩だったかで確認するという訓練を、様々な場所で実施した。
またリリーとサラも冒険者ギルドで短剣の講習を受けることにした。
短剣は剣ではあるが基本的には切るものではなく刺すものであり、刺した後に抜けなくなりやすいことを改めて意識する。その上で、武技≪刺突≫も習得する。
リリーは、矢の際に苦労した魔力を込めながら離すのと違い、握った短剣に魔力を込めるだけであり、弓矢の時よりは早く習得できた。
サラはもともと短剣に魔力を込めることはできたが、そもそもの短剣の扱いの訓練が足りていないため、そちらに苦労することになった。
さらにサラは魔法攻撃力の強化として、≪水針≫を当てる場所を急所にする精度向上の訓練として、木を揺らして落ちてくる葉っぱを狙う練習をした。
また、いよいよ≪水刃≫を「aqua(アクア)-ensis(エンシス)」の魔術語とともに師匠に実演してもらい訓練を開始した。
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