『同窓会の案内状が、今日郵便受けに入っていた』
同窓会の案内状
「約束したあの場所、あの時間でお待ちしております」
それだけ書かれた同窓会の案内が、今日郵便受けに入っていた。
20年近く前に卒業した小学校の同窓会。
「そのときになったら、きっと届くよ」
同級生の誰かが言っていた。
卒業式の日に約束した同窓会の約束。
場所も時間も全く覚えていなかった。
それが、一枚の葉書を見た瞬間、約束を結んだ瞬間のことを思い出したのだ。
自分を含めて30人のクラス。
広くも狭い教室。
窓から見える桜の樹たち。
約束の時間まで、あと、僅か。
自分の時間まで、あと、僅か。
急ごう、急ごう。
みんなが、待っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます