第2章 憧憬《しょうけい》する心は呼びあう

(前書き)

 第2章ではロウギ・セトと歌姫シェリンが出会いますが、まずは、父親のテムルル・テイグを亡くしたテムルル・エイグのお話です。急接近するテムルル・エイグと、日和見主義で中立のシルニン・イクル。 テムルル・エイグの語る言葉に、真実はあるのか。その行動の真意は何なのか。

 第1章の最終節で地割れに落ちたロウギ・セトや、その他の人物がどうなるのか。新たな登場人物も増え、より複雑に展開していきます。


 テムルル・エイグのエピソードは書籍化にあたって泣く泣く省略し、名前しか登場しなかったのですが、実は重要な人物です。第1章の最終節を全く新しく書き替えたために、第2章の第1節は完全書下ろしです。物語は脳内に映画のように流れるのですが、人物の複雑な表情や心理を描写しようとすると、なかなか言葉を見つけられず、語彙の無さを思い知ります。なので、1日で書き上げられず、投稿が遅れました。どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m

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