第25話

 A-100を破壊すること。 これが俺たちのやること。

 未来へ行く。

 工作員からは小型爆弾を渡される。

 エックス研究所を通るときにも工作員は細工をしてくれる。

 難なく通れた。

 人はいない。 データベースにアクセスするとどこかに研修しているそうだ。

 安堵した。 爆弾で誰かがケガをするのは気がひける。

 アンと最上階へ向かう。

 エレベーターは社員証がないため使えなかった。 選択として階段をのぼるしかない。

 途中でロボットにすれ違ったが、反応しない。 爆弾を認識していないようだ。

 プロミングされていないのか。

 A-100は何百、何千と並んでいる。

 まだ、動いていない。

 小型爆弾を仕掛けていく。

 ガムくらいのサイズのをA-100のボディにつけていく。

 1個で5体破壊できるようになっている。

 間隔を開けて、つけていく。

 1時間くらいで終えた。

 誰も人が来ていない。 奇跡だ。

 俺とアンは急いで1階へ下りる。

 1階へ下りたら、ボタンを押す。

 エックス研究所内で爆発音が鳴り響く。

 また、警報がなる。

 出入口から出る。 ロボットたちは最上階に向かっているようだ。

 最上階のガラスは割れている。

 警報の音が外まで聞こえる。

 確認するために小型ロボットを飛ばす。

 現場はどうなっているか見てみた。

 全部、粉々になっている。

 工作員はA-100に関連するデータは消したと連絡があった。

 もう、エックス研究所には用はないだろう。

 元の時代へと戻る。 その日は今までなかった雰囲気だった。

 お祝いムードだ。

 一歩前進した。 疲れていた俺は誰とも絡まずに眠る。

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