第14話
近くにあった鉄製のイスに座らせる。
足首に布を巻いて固定する。
「こいつに狙われていたのね?」 アンは訊いた。
「そうだ。 こいつだ。」
「狙うわけは?」
「知らない。 いきなり狙われていたんだ。 逃げるのに必死だったんだ。」
気絶している俺は持ち物は銃らしきものだけだった。 どうやってジョン博士を見つけたのだろうか。
起きるのを待つしかないようだ。
アンは顔にビンタする。
パチーンときれいな音がする。
叩かれた顔は赤くなっている。
首をふり、目覚めたようだ。
手と足の感触を確かめているようだ。
動き具合から察したようだ。 自分が縛られていること。
「訳をききたいんだろう。」
こっちの考えを見透かしているようだ。
「そうよ。 聞かしてもらえる。 こっちは早くしたいの。」
「全く。 俺は2099年のハロルドだ。 お前らもそうか知らないが、地球が破滅すると聞いて最初は機械で送られたんだ。 原因を探すためにな。 だがよ、仲間は精神的に病んでいき壊れていた。 それでも続けたさ。 なぜか知らないが進んだ。 全く見つからないんだよ。 原因は何も分かりやしゃない。 俺はだんだんと腹がたってきたんだ。 何のためにやってんだ。 仲間は何のためにああなったんだとよ。 偶然見つけたんだ。 あんただ。 ジョン博士、元凶はあんただ。 作ったなら、あんたは分かっていたはずだ。 こうなることをな。 作る前に分かるはずだ。 あんたが憎い。 俺はあんたを殺すためだけに観察した。 いざ、やるとなったら失敗してしまった。 銃がいけなかったんだな。 もう最初の目的はどうでも良くなったんだよ。」
縛られている俺は口を閉じ、間をおき続ける。
「あんたを殺せば、機械は生まれなくなる。 今いるあんたと過去のあんたを殺す。」
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