処刑台での一幕

最後に言い残すことか。


そうだな……、お前たちにとって、俺はどう見えた?


普通に見えたか。


はっはー。普通じゃないか。そうかそうか。俺は普通じゃないか。


安心したよ。普通だなんて言われてたら、俺の存在を否定されたみたいだからな。


俺がやってたことは無駄じゃなかったんだな。


俺が言い残すことならただ一つ。




普通なんてクソくらえだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る