ノロイゴロシ編

2020年10月

「いよいよ、来週の金曜日に駅西に新しく出来た県民会館で発表があります。あまり、緊張せずやっていきましょう。」と公良先生が言う。

「ちなみに、今日はニナさんが見学に来てますので、勝くん、教えてあげてください」と付け加える。

なんだかんだと上手く行ったので一安心した。

「凄いね」とニナが褒める。

正直、褒められる要素は何ひとつとして無いのだが…？と思ったが、まぁ、普通に嬉しかった。

「ん？もえりんどうしたの？なんか怪我してるみたいだけど」とニナが心配そうに聞いている。

「え？あぁ、これは…そのぉ、そう！ちょっとボーッとしてたらコケちゃって…それで…」と萌里さんが、明らかに誤魔化しながら答えている。

「ん？そうなの？なにか困ったことがあったらみんなに相談してね。」とニナがいい、みんなが賛同した。

そして、翌日。萌里さんは学校に来なかった。

-続く-

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい