わが心のジェニファー/浅田次郎
恋人のジェニファーにプロポーズしようとしたら、日本びいきの彼女に日本を見てくるように言われる。
3週間の休暇を取り、ラリーは日本にやってきた。
外国人から見た日本。
私自身、海外に行ったのは新婚旅行ぐらい。
外国人から日本はどう見えているのかわからない。
出だしからウォシュレットの描写が面白い。
日本では当たり前なんだけどラリーにとってはすごく新鮮なのだろう。
と、外国人であるラリーから見た日本の描写は興味深かった。
あまり意識していなかった日本のこと。
外国人から見た日本を知れて良い。
ただ、ラリーは何しに来てんねんと突っ込もう。
行く先々で女ひっかけてるやん。
それでいてジェニファーにもラブレターを書き続けているし。
読んでる側としてはジェニファーに対しての嘘もまるわかり。
ジェニファーにプロポーズするために日本に来たはずなのに、軽すぎるよなー。
ラリーのルーツについては予想はついてたけど、最後の展開はご都合主義すぎるというか。
そんな偶然あるわけない。
その割にはあっさりしたラストで、何のために再会させたのかよくわからない。
ちょっと微妙な終わり方でした。
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