お客様リスト【~11/22迄】

 やっぱり筋肉痛・腰痛で臨時店休で動けそうにないので、本日(2020.11/22)まで来客して頂いたお客様のリストをまとめておく。


1.ハーピー族:ウアさん(11月12日来店)

 ハーピー族は鳥人種族、人型であるが両腕には大きな羽根を生やし、両脚(下腿)もカギ爪の鋭い鳥足を持つ魔族だ。

 真っ白でフワフワした羽根をした可愛らしい女の子で、天真爛漫な性格で非常に明るく、ウチの店に度々遊びに来てくれる。

 店の前で俺が一人バーベキューをやっていた時に、匂いにつられてやってきたという(2020.11.12~13の日誌参照)。

 初めての来店時、まさかの裸だったため、コカトリスのコートをオススメしたところ喜んで購入してくれた。売り上げ第一号のお客様でもある。以後、うちに来る時はコートを着用してくれており、嬉しい限りだ。


2.ゴブリン族:ヌドラさん(11月14日来店)

 ゴブリン族は、身長百三十センチから百五十程度の小柄な人型種族だ。緑黄色の皮膚をしており、筋骨は隆々とした戦闘民族でもある。人間でいえば子供のような小ささだが、顔は堀りが深く引き締まった肉体のためイケメンも多いそうだ。

 ヌドラさんは、店から西側(グリモワール)のそう遠くない位置にある集落に住んでおり、その集落民は主に狩猟で生計を立てているらしい。

 来店時には、彼の兄が巨大熊キングベアに大怪我を負ったというので、高級回復薬を格安で分けてあげたところ数日後に完治し、無事リベンジに成功したと報告してくれた。……なお、その時に分けてくれた『キングベアの肉』五キロ、そのほとんどはウアさんの腹の中に消えている。


3.人間・冒険者:ノティス(11月15日来店)

 世界各地を巡りながら依頼をこなして生活している、若き冒険者だ。

 現在、人間と魔族の戦争が終結しても、まだ問題が多く残されているため、魔獣の討伐や様々な問題を解決する冒険者として活躍する者たちは多い。

 また、戦争時代は長く続いたため、古代遺跡―――通称ダンジョンを呼ばれる危険な遺跡に眠る古代の宝物で一攫千金を狙う者たちも同じく冒険者と称される。

 ノティスもダンジョンを攻略して一攫千金を狙っているらしく、魔界グリモワールには多くのダンジョンや仕事があると聞いて向かう道中に、ウチの店を見つけてきてくれたらしい。

 彼の武器である銀剣を磨く石を買ってくれたので、コーヒーをサービス。

 ……二度目の祈りだけど、願わくば彼に冒険の加護があらんことを。


4.人間・錬金術師:タリーズ夫妻(11月17日来店)

 午後から雨の日、ピクニックに訪れていたタリーズさんと妻のベティさん夫妻が雨宿りに来店してくれた。

 彼らは都市部オールキングダムで魔法道具店を開いていた『錬金術師』らしい。

 錬金術師とは、いわゆる魔導士の一種で、魔法を使った便利な道具を提供する技術屋のことである。

 タリーズ夫妻は錬金術師らしくウチの店で魔法の樹木『ルリノキ』を買っていってくれたのだが、ルリノキはお風呂に浮かべて溶け出した魔力が疲労回復を与える温泉効能の樹木である。

 お疲れになっていたために購入してくれたのだろうが、それから三日後、タリーズ夫妻が再びピクニック仲間を連れて来店して頂き、皆様ルリノキを全て購入されて、初めての大きな売り上げに繋がった(2020.11.20参照)。


5.フェアリー族:名前不明(11月19日来店)

 妖精族は、魔力の濃い場所に棲む幻想的な種族だ。

 初めて出会ったが、噂通り非常に小さく(手のひらに乗るほど)可愛らしい女の子だった。魔力の光の粉を撒きながら飛ぶ様は、まさに妖精らしく、見ているだけで笑顔になれた。

 彼女は、ゴブリン族のヌドラさんと同じく、この店からそう遠くない場所にある魔力が湧き出る泉に住んでいるといった。魔力の濃い場所にしか居られない彼女は遠出もしたことないようで、この店に並ぶ商品に興味津々だった。

 結局、買い物はして頂けなかったが、また遊びに来てくれればうれしいと思う。


 

 ―――以上、2020.11/22までのお客様まとめ。


 あと、自分のことだけど……


 明日は筋肉痛なおっててくれ、本気で。


 今日はおとなしくて寝おきます。


 おやすみなさい。










 

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