　本日は昨日の予定通り、ルリノキの採集に赴いたため、臨時のお休み。

　ルリノキ採集のため魔界の大自然国家ヴァルドヴェルドにて、三十キロ分を採取して運んで参りました。

　ウチの店から歩いて一時間ほどの村から出ている馬車に乗り継ぎ、更に二時間かけて、世界各地に天然の材木や自然の食材を輸出している自然の国ヴァルドヴェルドにおもむいた。

　ヴァルドヴェルドは国の九割が森林と川で形成され、まさに大自然国家と呼ばれているのに相応しい魔界の国の一つだ。

　大自然から生み出される濃い魔力により、ルリノキや、国から産出される素材全てが高品質である。

　……いやあ、しかしだ。

　めちゃくちゃ久しぶりに手斧を振るったけど、やっぱ体を動かすことは気持ちええわ。

　土の道を踏みしめて、野山をかき分け、周辺から聴こえてくる鳥のさえずり、虫の声、時々恐怖をあおるような獣の遠吠えなんてのも冒険者時代を思い出させてくれた。

　でも、筋肉は衰えてるな～って感じもして、ちょっと悲しくなった。

　大木を切り落とすわけじゃなくて、手斧で木々を伐採していたんだけど、それでも夕方まで没頭しちゃって、帰宅したのは夜中になってた。

　本当はこの日誌を書く前に、伐採してきたルリノキを磨いて売れるようにしなくちゃいけなかったんだけど、疲れたので明日の朝やります。

　明日起きて筋肉痛に悩まされない事を願って、おやすみなさい。

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