(二)-6
これはただの偶然なのか。モハメドは米国に情報を提供していただけでなく、ロシアにも流していたという疑いがあった。そのため彼にはパキスタン政府に逮捕された。その疑いがあろうとなかろうと上司からは情報提供者を保護するように命じられていたため、ティムは外交ルートを使い、彼の釈放と保護に成功し、日本まで連れてきた。米国で保護する予定であったがモハメドの希望で日本に移送したのだ。
ただそれがロシアとのつがなりを保持するものであれば、この日本人青年がロシアとのつながる可能性も考えられた。考えすぎであろうが否定できない。またこの青年とは関係なくロシアが動いている可能性もある。
そのため一応モハメドを再度保護し、必要があれば尋問などをするべきとティムは考え、彼に電話することにした。
幸い、電話はすぐにつながった。今晩二〇時に会う約束をして切電した。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます