第146話 悪夢(実話)

夜、なにか悪夢を見た気がして飛び起きる

周りは見た事のない光景

そうだ俺は入院したんだ

喉が乾いたので飲み物を買いに乗りなれない車椅子で行く

夜中に病棟の自販機ではうるさいのでエレベーターで1階へ

暗い廊下にエレベーターの明かりが突き刺さるようだ

とは言ってもやはり明るいところは

ホッとする

エレベーターが閉まる直前

「ドアが閉まります」

急に女の人の声

機械音声でも誰もいない空間で聞くと不気味だ

エレベーターが止まる

あれ?2階?こんな遅くに誰か乗ってくるのかな?

「ドアが開きます」

何回聞いても慣れない機械音声

開くドア

…………………誰もいない?

そう思ったのも束の間

車椅子ごと押されるような物凄い勢いのなにか(風?)が通り過ぎる

「ドアが閉まります」

1階について飲み物を買って一息入れる

あれはなんだったのだろう?

考えても分からない

怖くなった俺は見回りの警備員さんがエレベーターに乗るまでそこで時間をつぶしていた

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