第28話ドラゴンおじさんの初めてのお勉強
ギムルが大きなお皿に、パンケーキをお山みたいに乗せて、それからそのお皿をテーブルの上にドンって乗っけました。とってもいい匂い。ん? ギムルあんなにパンケーキ焼いてた? 僕達のドラゴンさんパンケーキ、今焼いてるから待ってろって。
パーシバルおじちゃんとウィリスさんがパンケーキを3枚ずつ持って、窓の方に歩いていきます。僕はとう様にいろいろ聞きたかったけど、パンケーキも気になって、パーシバルおじちゃんの方に走りました。パーシバルおじちゃん達が何するか見てから、とう様にお話聞こう!
だっておじちゃん達お皿に乗っけないで、手でつかんで持って行ったんだよ。かあ様は僕がそんなことしたらとっても怒るのに、おじちゃん達怒らないんだもん。それに何で窓の方に行くの?
「おい!」
パーシバルおじちゃんがそう言ったら、窓からヘッドとマクマスターがこっち見てきました。
「エリアスがあげるか?」
ライオネルが僕のこと抱っこしてくれて、それからパーシバルおじちゃんが僕にパンケーキくれました。僕はそっとお手々出して、ヘッドがパンケーキ咥えます。
それで僕がパンケーキからお手々離したら、ひょいって高く上に飛ばして、ちゃんとお口の中にパンケーキを入れました。
今度はウィリスさんがパンケーキくれて、さっきみたいにマクマスターにあげます。マクマスターはヘッドみたいにパンケーキを上に飛ばした後、もう落ちてきたパンケーキをしっぽでもう1回飛ばして、ぱくって食べました。
僕もぷるちゃん達もみんなで拍手です。
ヘッドもマクマスターも全部飛ばして食べてくれて、僕達最後にもう1回たくさん拍手しました。
ギムルがどんどん焼くから、後でドラゴンさんのお家にいるドラゴンさん達にもあげに行けって。パンケーキが焼けるまでにとう様とお話しなくちゃ。
僕はライオネルに下ろしてもらって、とう様の方に走っていきます。
「とうさま、ムーちゃんおべんきょ?」
「ああ、そうだぞ。ムーはここでお勉強するんだ」
「ずっとぉ? ぼくたちおとまり?」
だってお勉強はとっても大変。にぃにのお勉強の時間、いつもたくさんだもん。
「そうだな少しお泊りして、それから屋敷に帰ったらまたお勉強だな」
これから僕達お城に15回くらいお泊りするんだって。僕とぷるちゃん達もみ~んな。よかったぁ。だっていつもお城に来たときは、少ししかお泊りしません。3回お泊りすると帰っちゃうの。
お勉強ってたくさんでしょう? だからムーちゃんだけお泊りかと思って僕ビックリしちゃっいました。だってムーちゃんとバイバイやだもん。
でもとう様とライオネルは先にお家帰っちゃうんだって。とう様はお勉強じゃなくてお仕事がいっぱい。ライオネルはとう様のお仕事見てるのがお仕事。だからとう様たちは先に帰って、僕達が帰る少し前にまたお城に来ます。
僕それ聞いてちょっとう~んです。とう様帰っちゃうって。僕とう様と一緒に居たいのに。でもムーちゃんとも居たいし。
みんなでおやつ食べた後、とう様たちは明日からのことお話し合いです。とう様たちがお話し合いしてる間に、僕達はドラゴンおじさんにお願いします。お花また咲かせてって。でもそれ聞いたかあ様がダメって言いました。
『ガウガァ!』
「ん? そうか? エリアス、ヘッドとマクマスターがドラゴンおじさんに花の咲かせ方教えてくれるらしい。外に行ってこい」
ドラゴンおじさんはお花を咲かせられるのに、ヘッド達に教えてもらうの? 僕が考えてたらパーシバルおじちゃんが、ドラゴンおじさんのお城での初めてのお勉強だって。
僕達がお外に出て行ったら、マクマスターが空けちゃった穴の所に立ってました。
『ガウガウ、ガァ』
『ふむ、そうなのか? エリアスの母はよく怒るからな。それをして怒られないようになるのら良いか』
「なにおはなししてるのぉ?」
「ああ、これから魔法を小さく使う方法を教えてくれるらしい」
おじさんがマクマスターの前に立ちました。マクマスターがお手々動かして何かお話してます。それからおしっぽ使ったり、ちょっとジャンプしたりそれで魔法が小さくなるのかな?
「そこまで小さくせねばならんのか。これくらいか?」
ドラゴンおじさんがお手々あげて、手の所に光りの玉作りました。さっきドラゴンおじさんがお花咲かせた時よりも小さいです。でもマクマスターとヘッドは首をこてんってしました。違うみたいです。
「もう少し大きくても大丈夫ということか?」
光りの玉が少し大きくなりました。そしたらマクマスター達が、ブンブンお顔振ります。
「違うのか。でもお前達の言うように、我の体よりははみ出ていないぞ。とりあえず消すのももったいないからな。この魔力は放ってしまおう」
ドラゴンおじさんが光りの玉を投げました。マクマスター達が、あ~あってお顔してます。
ぽん、ポン、ポンポンポンっ!! すぐにお花は元通りです。うん、これでいつでもお花食べられるね。
「どうだ? 先程より少なく咲かせられただろう?」
ドラゴンおじさんがそう言ったとき、かあ様が怒りながらお外に出てきました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます