箱世界
生まれた時から箱にいます
生まれてからずっと生きてます
誰かの声が聞こえてきます
「生きてると同時に死んでます」
箱の外はどんな世界
僕のことを知っているのに
僕のことを知らない世界
美しいだろうか
箱はきっと箱のままで
僕の全てを許し続ける
箱は夢を運んできて
あらゆる未来を許す
生まれた時から箱にいます
生まれた時から生きていると
信じた思いを示すために
死の臭いをそろそろ認めよう
(「無責任」第二十九号より)
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