第158話 炎

踊る君の笑顔に音楽も弾む


まぁるく並んだ人々の群れに君の笑顔が一際輝き人々の溜息にも似た歓声が漏れる


今日は村一番の秋祭り


名誉ある生贄の君の姿を刻み込むように

自分の中に取り込むかのように


焼かれた君の肉を食(は)む

骨のひとつも残さないように

記憶のひとつも忘れぬように

#呟怖

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