第146話 木目
十何年振りに祖父母の家へ行くと喜んでくれしきりに泊まることを勧められた
喜んでくれる二人の顔を見ると断れない
部屋で横になると天井の木目が人の目に見えて来る
翌朝二人に話すと
「それはお前を品定めしてる村の若い者の目だ
嫁にくるんだろ?」
悪意の無い目が私を捉えて離さない
#呟怖
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