殺し屋ハニーマスタードの機械部品

登場人物紹介 その３（火星第七基地編）

羽生マサムネ【二等軍曹】

狙撃手。陸軍出身。狙撃チームから外されて会計課にいたが、旧知のファッジの誘いを受けて除隊、ＮＤＳに入社して火星ミッションに加わる。趣味は神話を読むこと、映画鑑賞。

MS-T4400（マスタード）

ケートエレクトロニクス製戦闘支援アンドロイド。メイド・イン・ウェルダの十年選手。足が速いが、自分で制限を解除しているもの。白いボディとカラシ色の帆布リュックがトレードマーク。シリアルナンバーは81だが呼ばれることはめったにない。趣味は散歩。

アーニー（アーノルド）・ファッジ【中尉・通信指令】

作戦立案・通信担当。指令と呼ばれている。陸軍出身。基地内の事実上のナンバー２。羽生の旧友で、ＮＤＳ火星ミッションに誘った張本人。甘いものが好き。趣味はイラスト（デジタル）。

ルパート・シモンズ【少佐・基地長】

第七基地の隊長。海軍出身。女言葉で話す。妻と三人の子供がいたが、離婚裁判で負け、多額の慰謝料と養育費を払うため火星遠征に参加した。大学時代にはシェイクスピアの研究ゼミに所属しており、戯曲のことになると饒舌になる。趣味は観劇。

クリス（クリストファー）・ピーターソン【軍曹】

海兵隊出身。ハワイ州の生まれ。羽生の隣室の大柄な男。両腕に鳥や動物をモチーフにしたタトゥーがある。人好きのする性格。宇宙人に会ってみたくて志願した。趣味はサーフィン、動物の動画を見ること。

ネッド（エドワード）・クランブル【元特技兵】

陸軍出身。整備班班長。車とアンドロイドの整備を担当する。機械に愛情を注ぐ寡黙な技術者。基地内最高齢の兵士。一度軍をやめて民間で働いていた。頼めば施設や家電の修繕もしてくれる。趣味はオートバイとパズル。

ジェラルド・ウェン【軍医・准尉相当】

常勤の外科医。双子の弟が凶悪犯罪で逮捕され、加害者家族のそしりを免れず、当時の勤務先から逃げるように二年間の火星行きに志願した。中国系アメリカ人で母語は中国語。趣味は［情報非開示］。

マーティン・クインス【次長】

第七基地の次長。会計・施設管理担当。地球から遠隔で管理しているため、兵士たちから存在に重きを置かれていない。無駄づかいに厳しい。趣味はゴルフ。

フィデス３（スリー）

フランスのロボット製作所ルリジューズ社の警備アンドロイド。細く角ばった紺色の機体。羽生とマスタード曰く「偉そう」。第七基地には二十四体いて、交代で基地の周囲を巡回している。趣味は行進。

※メモ：ルリジューズ……修道女を模したお菓子。聖女フィデス……巡礼者、囚人、兵士の守護聖人。

K10-5（ケイ・テン-ファイブ）

移動砲台型ロボット。タオル干し台のような形。狙撃支援ができる。火星人にやられ、故障。