魅せろ！兄妹の絆

第3話

（リンデにて）

エイミ「1次審査は、優しさを競ってもらうわ！」

フィーネ「優しさならお兄ちゃんが一番ね」

アルテナ「あたしのお兄ちゃんだって負けてないよ！」

ミュルス「ギルドナ様も優しいけど、お兄ちゃんもなかなかだよ〜」

アカネ「いえ、自分は兄上が一番だと思います！」

サキ「私の兄さんも、無口だけどすっごく優しいよ」

サイラス「ほぉ、盛り上がってきたでござるな」

リィカ「では参りましょう。まずはアルドさんデス！」

アルド「（優しさってどうやって伝えればいいんだ？…ん？あれは、）」

アルド「フィーネ、髪留め変えたんだな！」

フィーネ「お兄ちゃん、気づいてくれたんだ！どうかな？」

アルド「すごく似合ってるぞ！」

フィーネ「えへへ、ありがとう！お兄ちゃん！」

エイミ「これはいきなり高得点ね！」

リィカ「それでは次に、ギルドナさんデス」

ギルドナ「…むっ」（倒れ込む人を見つける）

ギルドナ「どうした？」

人間A「ひぃっ！魔獣?!」

ギルドナ「落ち着け、危害は加えない」

ギルドナ「それよりその怪我…」

人間A「あぁ、さっき魔獣に襲われて…」

ギルドナ「そうか…これを使え」（瓶を差し出す）

人間A「これは？」

ギルドナ「傷に塗れ。きっと良くなる」

人間A「あ、ありがとうございました」

ギルドナ「気にするな…」

アルテナ「さすが兄さん！」

ミュルス「ギルドナ様かっこい〜」

サイラス「ほほぉ、これまた高得点でござるな」

リィカ「続いて、ジェイドさんデス」

ジェイド「…」（サキの背後に魔物が忍び寄る）

ジェイド「サキ、危ない！」

（槍で倒す）

ジェイド「サキ、怪我はないか？」

サキ「うん、平気。ありがとう兄さん」

ジェイド「大したことじゃない…」

エイミ「ジェイド、今のすごくかっこよかったわ！」

ジェイド「…」

エイミ「やっぱり無口なのね…」

サイラス「では、次に参ろうか。次はヴァレス殿でござる」

ヴァレス「さて、どうしたものか」

ヴァレス「む、あれは…」

ヴァレス「大丈夫ですか？」

兵士A「魔獣?!」

ヴァレス「落ち着いてください、敵意はありません。それよりもこれは？」

兵士A「あぁ、突然この岩が崩れてきて、仲間が向こうに取り残されたんだ」

ヴァレス「つまり、この岩をどかせばいいんですね？そういうことなら」（戦闘モード）

ヴァレス「ウォォォ!!」

ヴァレス「よし、片付きましたよ」

兵士A「ありがとうございました」

ヴァレス「いえいえ、困った時はお互い様ですよ」

ミュルス「う〜ん、やっぱりお兄ちゃんもかっこいいなぁ」

ギルドナ「やるな…」

ヴァレス「ギルドナ様にお褒めいただき光栄です」

リィカ「それでは最後にシオンさんデス」

シオン「…む」（猫を見つける）

シオン「煮干しはいるか？」

（猫が走り去る）

シオン「要らぬか、そうか…」

エイミ「…えっと、今のは…」

アカネ「さすが兄上、猫に優しく接しておられるお姿！素敵でした！」

エイミ「そ、そうね！それじゃあ2次審査の会場へ向かいましょうか」

リィカ「次の審査会場は月影の森デス」

アルド「それじゃあ行こうか」