落ちる空、繋がる流星、左側の幻想

春嵐

01 start & epilogue.

 空が落ちる、夢を見た。

 何が、どういう意味だったのかは、わからない。ときどき、そういう夢を見た。予知夢と明晰夢の、ちょうど間のような幻想。

 起き上がって。着替える。

 いつもの制服。いつもの鞄。

 いつもの通学路。歩く。

 左隣。


「よお。まだ眠そうだな?」


 いつもの、台詞。

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