職場の姐さん・ピーマン

 またまた職場の姐さんが登場。今回はピーマンの話。


京「姐さんはピーマンってどんな感じで食べます?」


 職場で飯を食いながらテレビを観ていたらピーマン農家さんが出てきました。元々嫌いなうえにピーマン料理のレパートリーが無い我が家ではピーマンは嫌われ者。野菜大好きお料理上手な姐さんなら何か知っているかなと思った訳ではありませんが、まぁ普通の会話です。


姐「ピーマンは使い勝手がいいよ? いくらあっても困らへん」

京「ふ~ん」


 京の家族はピーマンが苦手、だけどご近所がピーマンをくださるのです。何とか食べきるのですが、正直言ってお断りしたい。でもって会話をした数日後、我が家に大量のピーマンが届きました。


母「またこんなに……どうしよう?」

京「そうや、姐さんに頼もう」


 まるでJRの『そうだ、京都へ行こう』みたいになっています(笑) 翌日の京はピーマンを詰めた紙袋(中身が見えないように)を持って出勤です。出勤してテーブルの上にピーマンを置いておきます。


京「あとで姐さんに説明するか」


 始業準備をして朝礼前、姐さんが声をかけてきました。


姐「なぁ京さん、机の上のピーマンって京さんが持ってきたん?」

京「あ、そうそう。ご近所から貰ったんでおすそ分けです」


姐「やっぱり! これは『私にくれたに違いない』と思って速攻でカバンに入れてん」

京「行動が速い!」


 姐さんが言うには「昨日ピーマンを切らしてたから買おうと思って店に寄ったら値段が高かったので諦めたところだった」そうです。そんなにピーマンって食うものでしたっけ? 速攻でカバンに入れたって言うてますけど、違ったらどうするつもりやったんやろ?


姐「ありがとう、ピーマンはなんぼ有っても困らへんからね♡」

京「ミルク〇ーイですか」

 

 ピーマンをゲットした姐さんはホクホク顔で家に帰りましたとさ、めでたしめでたし。

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