土佐文旦でマーマレード

 土佐文旦とは、晩白柚に似た大きな実の柑橘類です。先日ネットオークションを見ていたら妙に食べたくなって注文しました。大きな実で、皮が非常に厚いミカンなんですが、届いた箱の中にチラシが入っていまして『皮をマーマレードにしても美味しく召し上がれます』と印刷されていました。


 まず最初に皮から綿の部分を削ぎ取り細切りにします。細切りにした皮は灰汁と苦みを抜くために湯がいて水に晒します。私は苦いのが嫌いなので湯がいて晒しを三回繰り返しました。苦いのが好きな方は綿を多く残すと良いそうです。上手く苦味抜きが出来るなら綿を多く残してやるととろみが付きやすくなるみたいです。


 続きまして、湯がいて水に晒して苦みを抜いた皮を砂糖で煮ます。鍋に皮の重さプラス五割の砂糖を入れて文旦の皮が浸かる程度に水を入れて煮詰めます。この時、種を一緒に入れて煮るととろみが出やすくなるそうです。


 文旦の皮が軟らかくなり、綿の部分が透明になれば火が通った証拠。とろみが付くまで煮詰めたら、冷まして煮沸消毒した瓶に入れれば『文旦の皮マーマレード』の出来上がりです。


 でもって(あの声で)実食!


 市販のマーマレードより軽やかな味わいです。苦みは殆どありませんが、皮を噛むとほのかな苦みと日口の中に柑橘類の香りが広がります。少し厚めに切った皮はオレンジピールっぽい感じです。※文旦の皮ピールも出来るらしい


 土佐文旦を何個か買って「この皮は何かに使えないだろうか?」と思った方、少しだけ時間と手間をかけて『土佐文旦の皮マーマレード』を作ってみてください。お勧めです。


 お勧めしたけれど、私は糖尿病だからたくさん食べられないんだよね。だから健康な方は私の代わりにパンに塗りたくって食べてくださいなっと。


※もちろん職場の『ミカン姐さん』におすそ分けしたことは言うまでもない。

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